4歳・5歳の導入期のレッスン
4 歳、5 歳さん、ピアノレッスンがスタートしましたね!
そこで、ピアノを弾くための準備、4 歳・5 歳の導入期にレッスンで学ぶ内容を取り上げます。
将来、音楽やピアノを長く楽しみ、ご自身の中で宝物に変えていくためにも、
導入期の基礎作りはとても大切ですね。
「三つ子の魂百まで」ということわざがあります。
導入期の基礎作りも、学ぶ内容は沢山!
もちろん、少しずつ、1 つずつ確実に理解できるように、「できた!」を大切に!
楽しく学んでいきます。
【具体的にレッスンで学ぶ内容は?】
① 鍵盤の重さを体感で覚えていきます。
88 鍵を一音事に、丁寧に弾いて、打鍵時にどのくらいの重さやスピードで音が鳴るのかな?
更には、音を聴きながら、どのくらいの力加減で打鍵すると綺麗な音が出るのかな?
手や指で覚えて体感をつかんでいきます!
4歳・5歳さん、鍵盤を押すたびに、鍵盤をじっと見つめて真剣そのものです!
② 音名の階段を言えるようにしていきます。
後々に、とても大切です。
大人の方には、簡単では?何で?とついつい考えがちです。が、幼児期には実は慣れるま
でが、とても難しいのです。
まずは、音の階段の上り「ドレミファソラシド」、下りの階段「ドシラソファミレド」、早
口言葉でスラスラと言えるように一緒に練習します!
ここで少し問題が…、いつも「ど」からの練習では、「ど」以外でスタートする曲を練習する時に音がわからなくて困りますね。
そこで、次からが難しいです!
次は「レ」がスタートで「レミファソラシドレ」「レドシラソファミレ」です。
更に「ミ」がスタート、「ファ」がスタート、「ソ」がスタート、
「ラ」がスタート、「シ」がスタート。
全ての音のスタートからでも、スラスラと音の階段の上り・下りが言えるように一緒に練習しです!
更に、一歩進むと、
今度は 1 つ飛びで、「ドミソシレ~」、と言えるように、一緒に練習です!
自由自在に色々なパターンの音の階段を言えるようになると、将来の譜読み力に
繋がっていくのです!
少しずつ、繰り返し、一緒に口の作業を沢山練習しましょう!
③ 音の高い・低いを知る。
鍵盤は 88 鍵あります。
左側が低音、右側が高音です。
高音は小鳥みたいな音、優しい音、そして、
4歳・5歳さんが、「低音は怖い音、あまり好きではないなぁ」
「先生、連弾の時に先生は高音で弾いて、低音はちょっと嫌だなぁ」と話してくれました。
これからも、一緒に色々なイメージを膨らませましょう。
④ 鍵盤を見た時に、何という音名の鍵盤か?わかるように学んでいきます。
これも、実は難しいです。
先ずは、88 鍵の全ての中から「ド」の鍵盤探し、8 か所見つけて下さいね。
次からが難易度が上がります。
「レ」「ミ」「ファ」「ソ」「ラ」「し」も 7~8 か所探しましょう。
仕上げに、「これは何の音?」とランダムに鍵盤を示した時、鍵盤の音名が分かるように、
一緒に学びましょう。
「ど の鍵盤の場所が全部で8個わかったよ!」「ど に赤色置いたよ!できた!」と4歳・5歳さんの生徒さんもママもニコニコ😊笑顔です。
⑤ 手や指の形を整えていきます。
手や指の形や筋肉の付き方は、個人個人全く違います。
4 歳、5 歳さんは、骨も筋肉も、まだ成長の途中です。
体感しながら体で覚えていく部分が多いので、言葉での表現方法は難しいのですが、
手は全体に丸く、そして指先のタッチポイントが鍵盤にあたるように、指先で押して、
手の形も整えながら、筋肉も使いながら弾いていきます。
丁寧に少しずつ学び、毎週、体感していきます。
きれいな音でピアノが弾けると嬉しいですね。
レッスン御参観中のママが「子供が指先をたてて弾いている!先週よりも何だかきれいな音になった!」と驚いています😊
⑥ リズム
リズム、拍感を学びます。
リズムの学びは大好きなお友達が多いです。
まずは、四分音符、二分音符等、色々なリズムを手や小楽器等で叩きます。
体で上向きのリズムを感じとりながら、叩きます。
更には、指揮振り等も行い 3 拍子、4 拍子の拍感も感じられるように。
楽譜でもリズムの読み方を学びます。
⑦ 楽譜を読む時に、音符を1つずつ、左から右へ読む、という概念を知ります。
集中力がとても必要な作業です。
大人の方には、簡単では?何で?と思いがちですが、実は、幼児にとっては、
根気が必要で、とても難しい作業です。
横書きの絵本や文字を読む時と一緒です。ひらがなを 1 文字ずつ、左から右へと読みま
すね。
ついつい飛ばしてしまう時もありますが、先ずは、丁寧に 1 音ずつ追いながら、
楽譜を読んでいきます。
一緒に、一つずつ左から右へ読んでいます!
レッスン御参観中のママが「子供が楽譜を読んで弾いている!」ってニコニコ😊笑顔です。
⑧ 良い耳作り
音の聴き方は 2 種類あります。
1 つ目は、聴音の導入です。音感の学びに通じる音名を聴くという作業です。
ピアノの音を丁寧に聴き、そして、その音に声の高さを合わせて歌います。
繰り返し行うと、少しずつ音感が身についていきます。
2 つ目は、音の強弱やニュアンスを聴くという作業です。音のニュアンスとは、優しい
音・怖い音、深い音・狭い音、形容詞が色々と出てきますね。シンデレラみたい~、お
話をイメージしても良いですね。将来の音楽表現に繋がります。
どちらも、耳を澄ませて、集中力が必要です。
一緒に様々な音を聴きましょう!
⑨ うたいます
全ての音楽やピアノを弾くことに、繋がっていきます。
ドレミ~、階名で楽譜を読んで歌えると、その歌ったように演奏できますね。
音感もつきますね。
私もフレーズを歌うことが大好きです!
一緒に、色々なフレーズを、歌いましょう。
⑩ 楽譜で音符を覚えます。
読譜の導入です。集中力と丁寧な作業が必要です。
5 本の線がありますね。
「ト音記号、四分休符、ど・れ・み・~等を、5 本の線のどこに書くと良いのかな?」
まずは音符の玉の〇を書きながら、場所を確認します。
ノートに書いたり・書いた音符を読んだりを繰り返し練習しながら、覚えていきます。
幼児には図形の感覚のようです。
更には色々な音型のパターンを書きながらど・れ・み・ふぁ・そ・ら・しの音の場所を覚えていきます。
⑪ 指番号
指には番号がついています。「12345」左右対称です。
指番号を覚えて、指番号クイズです!一緒に、動かしましょう。
【まとめ】
幼児の導入期には、書き出してみると、沢山の学ぶことがありますね。
これから長い先も音楽を楽しむためにも、
土台の基礎作りはとても大切ですね。
植物ならば根っこの部分、建物ならば柱の部分になるのではないでしょうか?
基礎作りを学ぶ時も、
「丁寧に、一つずつ、楽しみながら」は、常にモットーです。
学びの途中で、集中力が途切れそうになったり、時に難しい内容だなあと感じる場面も
あるかもしれませんが、大丈夫です!
パーツ事に区切り、工夫を重ねて、1つ1つのできたを大切に、展開して参ります。
基礎作りも、楽しく、一緒に、繰り返し取り組んでいきましょう。
楽しく、レッスン致しましょう!
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